MARTIN SKAUEN PREFERS DOGS TO HUMANS

Martin Skauen はヒトよりイヌの方がお好き

INTERVIEW BY MILENE LARSSON

All images courtesy of Laura Bartlett Gallery and Galleri MGM

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Vice:こんにちは、 “Mr. ノルウェーのアーティスト” 。今から自分の作品を『素晴らしい』というコトバを使わずに説明して欲しい。コレは命令よ。準備はイイ? それじゃあ、スタート!
Martin Skauen:
オレの作品は静止画で、強いて言うなら “2次元の彫刻” みたいなカンジだ。それと、 “1つ1つのパーツが余儀なく他に依存せざるを得ないような関係性を含んだ画” を描くのがスキかな。なにもかもが繋がっていて、それが1つの全体像を築き上げているってカンジだ。ちなみに、サイズの大きい作品なんかだと半年かけて描くコトもある。

半年は時間かけすぎでしょ! 描いてる内に段々イヤになってきたりしない?
ああ、なるね。そのためにも、いつだって “きっとハンパじゃないモノが出来上がるハズ” と自分に言い聞かせなきゃならない。だけど、最後まで諦めずに描き下ろすってのだけでも相当な満足感を感じるよ。

あなたの作品って相当残酷よね。作品を見て動揺する人もいたりする?
いや、それが意外といないんだ。でも自分の個展の批評なんかを読んでみると、大体が「この作家の世界観は相当ネクラだ」とか「この展示はまさに “地獄絵図” だ」とか書いてるんだぜ! それからたまにバアさんとかが「こんな残酷な画を描く必要なんかあンのかい?!」とか言って激怒してきたりね。

そういった反応にいちいちムカついたりする?
いや、それはないかな。それよりもムカつくのは、ドラッグの力を借りて「スッゲーアイディアが浮かんだ!」とか言って、しかもそれで評価されちゃってる連中だ。でもオレがそういうのに過敏なのも、今現在ベルリンのアーティストの集合住宅で暮らしてるからかもしれないけどさ。

ベルリンって大して愉快な場所じゃないけど、あなたの作品はユーモラスだと思うわ。
オレもそう思う。描かれている光景はどちらかというとナンセンスなのに、見てくれる人にはちゃんと分かってもらえてないコトが多い。オレが描いている光景なんて、もしかしたら現実世界でも実現できるかもしれないってのを考えるだけでも笑えるのに。例えば『La Resistance』に描かれてる “3人の女の重なった光景” とかって、実際に出来ちゃいそうだろ? おっと。今見てたら、なんだかムシみたいに見えてきた! なあ、そう思わない?

うーん、そこまでは目がいかないけど……。
自分で自分の作品を見ていると、今まで気づかなかったようなメッセージがドンドン浮かび上がってくるんだ。例えばこの『La Resistance』に関して言うと、 “抵抗/テロリズム/サドマゾ/生命の誕生” なんかをテーマにしてる。

なんか重いね! ところで作品のアイディアはどうやって思い浮かぶの? 血のお風呂に浸かって悪魔に祈りを捧げるの? それとも雨の日に暗い部屋で1人孤独にモーツァルトの 「レクイエム」でも聴くの?
たいていの場合、アイディアは自分の周りを注意深く観察するコトで浮かんでくる。それこそ、周りの自然や人々であったり、はたまたお金や宗教、あるいは死とかね。それから、いつだって様々な本に目を通しているし、いろんなコトバをググッたりもする。それこそ『ストリッパー』から『戦争』まで、なんでもだ。そしてなにかオレの心に響くような画像を見つけたら、それを作品に利用するんだけど、そんな時は必ず元の画像をちょっと捻ったりして、より興味深いモノへと変えるんだ。ベッドに横たわりながらアタマの中でそういった画像やアイディアといったモノをアレコレ考えてると、何時間だってアッという間に過ぎてしまう。そのイイ例が『Kiss』って作品なんだけど、元々コレは、カンボジアで殺された人のアタマが山のように積み上げられた写真をベースにしたモノだった。でも画をもっと生き生きとさせるために、その1つ1つがそれぞれお互いにキスしてる様に描いてみたんだよ。もしかしたら被害者に対して オレなりに、ハッピーエンドを捧げたかったのかもしれない。

もし画を描いていなかったら、今ごろナニをしてたと思う?
それはちょっと分からないな。前はフィットネスクラブの受付をやってたんだけど、もうイヤでイヤでたまらなかった。かかってた音がとにかくサイアクだったんだ。オレ自身、とりわけ作品制作の時は悲しいカントリー系やフォーク系の音楽を聴くんだけど、そういう音楽ってオレの作品の中の “残酷で野蛮な光景” とバランス取れてる気がするんだよね。

ヒトは好き?
まあなんというかさ、 “作品に対するインスピレーションの源”だね。でもどちらかというと、オレはイヌの方が好きかな。イヌの生き様の方が、素朴というかさ、もっと正直だろ? 公共の場でクソしたり、交尾したりするからね。ヤツらはナニも隠すコトがないからサイコーなんだよ。

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