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OSCAR NIEMEYERブラジルの首都をデザインした101歳の男INTERVIEW BY SANTIAGO FERNANDEZ-STELLEY PHOTO BY ANDRÉ VIEIRADRAWINGS BY OSCAR NIEMEYER TRANSLATED BY DANIELLA DINIZ AND DANILO MATZ ![]() オスカー・ニーマイヤーは1つの都市を全て設計/構築させた、世界でも数少ない人のうちの1人。しかも、世界的な首都を手がけたんだ。そりゃあ、オスマンはパリを絵葉書のような風景にしたし、レンは大火災後の ロンドンを再建した(全てに木材を使わずに……う〜ん、名案だ!)。 だがこうした街の復興前からすでに都市として機能していたことを踏まえると、彼らにはモデルがなかったというワケじゃない。だがニーマイヤーの場合、ブラジルの片田舎の空き地にたった4年で超機能的な首都を築き 上げたんだ(ルシオ・コスタの手を借りてね)。そこは“ブラジリア”と呼ばれ、“飛行機”や“チョウ”、あるいは“女性(ニーマイヤー自身はそれを女性ではないと主張しているが)”のようなカタチをしている。 それが50年前の話。それ以来、ニーマイヤーは休むことなく働いている。彼は現在101歳だ。今でもビルの設計を日々手がけている。ブラジル共産党の総裁を数年間務め、98歳で結婚。そして昨年はブラジリアに幾つかの 変更を加えようとして騒ぎになった。 1世紀を越えるその人生は、彼に様々な思慮を与えた。とりわけ“建築は自分の人生になんの意味も与えてくれない”という意味で。なにもないところにゼロから1つの都市を築き上げた男が“人生においてどんな人間も重要じゃない”と教えてくれたら、きっとどんなことも“どれだけエラいコトをしてもなんの意味もないんだ”と考えるようになるだろう。 Vice:じゃあカンタンな質問から始めよう。建築に興味を持った最初のきっかけは? オスカー・ニーマイヤー:絵を描くことから次第に興味を持っていった。10歳の頃には、指で空中に絵を描いてたモンさ。そんな私に母がよく訊いていた「なにしてるの?」とね。私は「絵を描いてるんだ」と答えたモンさ。空中に絵を描いてから、それを直すことも出来た。しかし今はちがう考え方をしているんだ:建築はすでに私のアタマの中にある。鉛筆なんか使わなくともプロジェクトの1つくらいは可能だ。その場所を想像し、そこに作りたい建物を想像することが出来る。全ての答えを考えることが私には出来るのさ。 それで、ブラジリアを建設することになったきっかけは? それよりも前に大統領のJuscelinoKubitschekdeOliveiraからベロ・オリゾンテにあるパンプーリャ教会の設計を頼まれたんだが、それが縁となって、その後ブラジリアの建設を依頼された。大統領がブラジリアを作る決意を固めた時のことを覚えてるよ。私の事務所へやってきて、こう言ったんだ。「オスカー、パンプーリャ教会を私たちは一緒に作ったね。今度は新しい首都を一緒に作ろう」。それこそ、ブラジリア建設という冒険が 始まったきっかけさ。 都市1つがアッという間に出来上がったよね。 時間がないことは分かってたが、だからと言って安っぽいモノを設計しようとは思わなかった。例えばアウボラーダ・パレスを建てた時には、曲線のつり出し屋根と支柱を作った。誰も作ったことがないような支柱だったよ。 あなたの建築は“新しい形や形態を追求してきた”とのことだけど、それってどういう意味なのかな? 私たちは、バウハウスが求めるような“ただ純粋に機能的な建築物”を作ってきたワケじゃない。建築というモノは美しくなければならないんだ。最高傑作と呼ばれるモノに仕上げなければならない。私は自分でもよく働くと思うし、主にヨーロッパとこの地で多くの建築物を手がけてきたが、常に美と驚きを表現しようとしてきた。 つまり、バウハウス哲学はあなたにとって暖かみがなかったと。 建築というのは、バウハウスが追究していた“居住機械”のようになりはしない。建築はなにもない無から生まれるべきで、なんの影響も受けてはならない。かつて或る知性派の建築家が私に言ったことがある。「建築に“現代的”あるいは“古典的”などといった価値観は存在しない。あるのは“良い建築か否か”ということだけだ」と。 今の私には、建築が世界を救えるようには思えない。だが建築家は 本を読んだり、常に情報を得ていなければならないね。例えば私の事務所ではこの5年間クラスを開いていて、そこでは講師によって哲学と宇宙に関する話がされている。色んなことを知るのは素晴らしいことなのだよ。 ![]()
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