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I LOVE FASHION


「親世代が経験した革命を自分のものにするなんてできっこない」

BY CHRISTOPHER BOLLEN

まずハッキリしておきたいことがある。「ファッションが大好き」と宣言するのは、「犬が大好き」とか「民主主義が大好き」とか主張するのと同じことだ。たとえ民主主義が好きだとしても、応援してない立候補者が選挙に勝ってしまえば、民主主義への愛情もそれなりに薄れてしまうものだ。それに、犬が動物を噛み殺している光景を見ながら「犬が大好き」なんて言ってられないだろ? それらと同様に、ファッションにだってジメジメとした面が数多くある。業界には卑劣な人間が腐るほどいるんだ。最終的にファッションはアートとも誠実さともまったく関係がなく、単に商品を賛美しているだけに過ぎないのではないか、なんて思えてくるかもしれない。第一、誰だってハンドバッグやプリーツ入りのシャツの山に囲まれて生きたくはないだろ? 感覚を頼りに生きている人間は「資本主義を信用してはならない」と言い張るけれど、そういう人たちだって結局は人生の大半を金儲けに費やしている。まあ、ある意味ファッションとは、資本主義を極めて魅力的なモノに仕立てたものだと言える。他にも、ファッションは過激なダイエットの原因となったり、宗教の価値を下げたり、男のレイプ願望をシンボル化した広告を使ったり、全く無意味なものばかりを追求させたり、表面的な部分にしか興味のない世代を生み出したり、サブカルチャーを殺したり、男性を女性化したり、女性を男性化したりといった様に、あらゆる問題の原因とされてきた(実はロックンロールもそうだけど)。オレたちは、一瞬で理解できちゃうようなペラペラなものにお金を出し渋る。でもそれで何が残るのだろう? オレたちは、自分たちのためにデザインされた服を買うたび、まるで自分が最新のトレンドを追っているかわいそうな犠牲者であるかの様な自虐思考へと陥り、広告に惑わされていることに対して後ろめたさを味わわなければならないのだろうか? プラダ、アダム・キメル、アン・ドゥムルメステールなんかを敢えて無視し、そこら辺のノーブランドの綿製ジャージでも着てた方がマシだとでも言うのか?

仕事を始めたばかりのころ、オレは冗談交じりにこう言ったことがある。「ニューヨークでマレーシアン・ドラァグクイーンに仕事をくれるところといったら、きっと中華料理屋か『VISIONAIRE』くらいだろう」とね。10年たった今でもオレはそう信じている。アート同様、ファッションは、隠れた才能を持つ変わり者ですら受け入れてくれるような、数少ない世界なんだ。オレは、エキセントリックで不思議な生活を送る業界人を掲げ上げ、いまだに古いシキタリの蔓延する主流社会に彼らデザイナーたちの商品を売り込んできてくれたこの業界をありがたく思う。ここでしか生きていけない人たちが集う業界なんだから、そこでシノギを削っている連中を悪く言うのは本来的に道理の通らない話ではないだろうか。

本来ファッションは、アンチ的側面を持つシンボリックな意味を取り除き、商品として売り出す傾向があるとされてきた。例えば、アヴァンギャルドなデザインで有名なヴィクター&ロルフは2008年秋のコレクションで安全ピンを使っているが、安全ピンを初めてファッションに取り入れたとされるパンクの反体制的な面を意識的に拒否している(なんとモデルの顔に“NO”という文字まで入れて)。もちろんファッションはビジネスでもある。それは今すぐにでも認めるべき事実だ。ファッション業界は世界中の人々に服を与えるだけでなく、工場やデザイナー、販売会社、ショップスタッフ、雑誌、そしてそこに投資する広告主にもお金を回さなければならない。それでもやはり、ファッションにはアンチ的側面もある。メインストリームとサブカルチャーは戦略的観点から言って“ダンスパートナー”のようなもので、互いに相手の動きを予測しながら動いている。そしてサブカルチャーは常にメインストリームと対立する立場にあり、ひとたび彼らが武器として用いるシンボルが無価値化されたり、時代遅れの物となれば、更なる新鮮かつ衝撃的なビジュアルを見つけ出して反撃手段を考えなければならない。もしこの“創造と剥奪”のゲームが導入されていなければ、未だに女性は丈の長いドレスを年中着ていただろうし、革ジャンを着ている者なんて犯罪者扱いされていただろう。シャネルやH&Mがあらゆる服を無意味化するよりも遙かに前、服が単純にシンボルであったことを思い返すと懐かしくなる。ある意味ファッションとは、個々にとってのメインストリームに対する支持もしくは抵抗心の表れだった。服選び、これは我々の個性を表す唯一の一貫性ある方法論だ。まるで肌のように体にまとわりつく性質も含め。

しかしだ、あまりにも虚しくはないか? 結局ファッションなんて、ナンセンスな欲望を満たすためだけにある華やかなカラクリに過ぎないのでは? オレは昔そう思っていた。しかし今では、虚しさやナンセンスさ、そして個人の責任との線引きが曖昧になってきていると思う。ロゴモノを着ているからと言って、果たして本当に人間としての価値が下がるのだろうか? もしそうなら、人間のアイデンティティそのものが非常にモロい存在だということになる。また、急進的で過激な作品を作っている人が必ずしも主流から外れているとは限らない。アートや探求精神を追究している反面、広告を出し、相当な売り上げを稼ぎ、バーニーズの3階に商品を展開しているような革新的なデザイナーは大勢いる。本当の変革(もう今となってはその言葉さえ意味をなさなくなってしまったが)とは、世界と何らかの形で繋がることによって生まれるのだということを、エリート指向の人々も理解するべきだ。ファッションはアートなのだろうか? むしろ、「アートはファッションになってしまったのだろうか?」という疑問の方が興味深い。現在、これはタブーとされるモノだ。アートはファッションと比較されるのを強く嫌う。なぜなら、その問いをすることで、アートやそれに伴う革命がどれほど市場に影響されているかを認めることになってしまうからだ。作品に値札がつくこと、つまり、アート業界は経済の一部であることを大胆に認めてしまった方がいいのか。それとも、ギャラリーも作家も作品からの利益でどんどん豊かになっていく一方、公にはメインストリームから外れたアウトサイダーとして行動すべきなのだろうか。それに比べ、ファッション業界の素直さには本当に感心する。業界がどれだけ市場に影響されているかを認めることに、何の恥じらいも感じていない。アートだって、もう少し素直に鏡の中の自分の姿を見つめるべきだと思う。

ファッションの悪い点は、果てしなく変化する“モノ”を盲目的に崇拝しているということだ。しかし幸いなことに、最終的な判断はあくまでも個人の判断に委ねられる。人間は生地のカタマリを身にまとって歩き回らなければいけないわけだから、ファッションという題目のゲームを積極的に遊びたい人は、それを利用したり、ヘンテコな形にしたり、ビルボードに広告を出したりすることができる。ファッションが大嫌いだと言う人も、ファッションの影響力に気づいたからこそそうした意見に達したわけだが、影響力のあるものは全て利用されたり、占有したり、方向性を変えたりすることができる。高級ブランドは我々の人生を“ライフスタイル”化しようと必死だが、誰もそんなものは求めていない。でもファッションの奴隷になるのであれば、ファッションのそうしたアンチ的側面の可能性も十分理解することは個々にとって最善の策だろう。奴隷は主人を盲目的には愛さないし、だからと言ってむやみに拒否することが革命に繋がるとも思えない。ホラ、これでも着てみれば?

クリストファー・ボレンは『V MAGAZINE』と『VMAN』の編集者、そして『VISIONAIRE』の補助編集者だった。でも2秒くらい前に彼がなんとイングリッド・シシーの跡継ぎとして『INTERVIEW MAGAZINE』の編集長に就任したというニュースが舞い込んできた。スゲー。

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She kept trying to tell us it was OK because "it's tradeetional" but I don't know of any culture that's cool with shitting in public.

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You know what? Fuck punk. And fuck trying to be a hippie. They both take too long. Everyone under 20 needs to become a rockabilly. The hair’s a cinch, the shoes make you look tall, and unless you’re living with your granddad in Alabama, it’s actually become rebellious again.

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