DOS & DON'TS




THE CREATORS PROJECT - SPIKE JONZE










イラク人から見たアメリカのモノ?

今月号のティドビッツのゲストは、イラク人のシャギー。彼のブログをbaghdadbacon.blogspot.comでチェック。


iPHONE
これはアメリカでしか買えないだろ。少なくともこっちでは手に入らない。でもイラク人は携帯電話が大好きで、アホみたいに金をかけてる。ちなみに携帯には、援助金が一切付かない。オレが持ってるのはソニー・エリクソン。電波はすごくいい。でもなぜかそこの従業員が最近よく殺されるんだよね。この国では意味も無く人を銃殺することがあって、ほんとイカレてる。警戒心が強すぎて、少しでも怪しいと無差別に殺すんだ。



本屋はあまり無いけど、本を売ってる市場ならある。でも、そこで一度、西洋のDVDが淫らだという理由で燃やされたことがある(市場自体は無事だったから、次の日には通常営業してたけど)。







子犬
ペットショップは無いけど、ペットを売る市場ならある。市場は何でも売ってるんだ。犬を買う人のうち99パーセントは防御用に買うんだけど、すごく悲惨な扱い方をするんだ。だから“ペット”って感じじゃない。犬を飼ってる人は嫌なヤツばかりだ。


バドワイザーの6本入りパック
“侵略”だか“解放運動”だか知らないけど(イラクではあの頃の事を“戦争”と呼んでる)、とにかくその直後、そこら中でビールが手に入った。しかし、そのうち過激派が行商人を殺し始めたんだ。今じゃグリーン・ゾーン(アメリカの占領軍の官僚どもが住むバグダッドの安全地帯)でしか買えなくなっちまった。


ハイヒール
最近バグダッドでは、髪の毛を隠すために頭にスカーフを巻く女性が増え、ちょっと田舎に行くとブルカを着た女性も稀に見かける。でも、過激派は靴にはあまり厳しくないらしく、大学生は皆ハイヒールを履いてる。



クサ
戦争前は、弟と二人で公共プールでクサを吸ってた。しかも、兵や警察はクサの存在すら知らないから、捕まる心配も無い。ニオイも知らなければ、実際に渡したってそれが何なのかサッパリって感じ。ちなみにドラッグをやったら死刑になる。これは昔から変わらない。



トビー・キース
「正義は勝ち、戦いは激化する/ちょっかいを出したら怒るぜ/アメリカにケンカを売った事を後悔させてやる/アメリカ流にケツに一発くれてやる」。ホント、9・11の原因を全てオレたちになすりつけるのはやめて欲しいぜ。アメリカ人は世界観が狭すぎるよ、まったく。イラク人の多くは占領を拒んで戦わなきゃいけないと思ってるみたい。




日焼け用クリーム
これの逆バージョンがイラクにもある。アラブ人女性が1週間のうちにどんどん白くなり、それにつれてハッピーで自身満々になっていくっていうテレビのCMもある。


アップルパイ
イギリスで一度アップルパイを食べたことがある。こっちでは買えないね。昨日、ケーキなんかを売ってる地元のスーパーの店員が銃殺されたって話を聞いた。これもまた、特に理由も無く殺されたんだ。

フェラマシーン
イラクにセックスショップは無いけど、親父によると40〜50年代に売春は合法だったらしい。あと、その頃はまだ、女性が運転する事も許されてたんだとか。この国は退歩してるぜ。
ポルノ
戦争前、知り合いがポルノビデオをこっそりと持ち込み、オレたちはそれをダビングして友達に見せたりしてたが、そのうちインターネットやDVDが普及し出した。エロ雑誌は誰も持ってなかったね。過激派にポルノなんて見つかったら殺されるよ。



パーティートラック
イラク軍は最近ハマーを乗り回してる。たぶんエジプト政府からもらったばかりなんだと思う。でもハマーってクソな車だよな。ここら辺の連中は金持ちだって事をアピールしたがらないから、誰もあんなチャラチャラした車は乗らない。クルド地域はそうでもないみたいだけど。




変なモノを見つけたら、VICEに送って定期購読を当てよう。
VICE JAPAN: 150-0002      東京都渋谷区渋谷1-22-11 Kビル5F