DOS & DON'TS




THE CREATORS PROJECT - SPIKE JONZE










3,500ドルの写真。大金を払う価値アリ。






マイケル・ジャクソンは3月に“ファン感謝デー”を東京で行った。300人のラッキーな人々が何時間も並び、小さな部屋で30秒間だけマイケルと対面できるというイベントだ。しかも、たったの3,500ドルで。つまり1秒117ドルってこと。

アーティストのメレディス・ダンラックは、このイベントに参加できたラッキーな一人だ。彼女はこの体験をもとにアート・ビデオを作成し、それを6月末までレンウィック・ギャラリーで展示する予定。ちなみに彼女は今でもショック状態が続いているらしい。



メレディス・ダンラック:
マイケルに会えるイベントがあると知った瞬間、行かないわけにはいかないと思ったの。すぐにチケットを予約したわ。300人のうち296番だったから、ギリギリ予約できたって感じかしら。

日本に着いてからは時差ボケがすごかったから、記憶は全てモヤがかかった感じよ。とりあえず会場のスタジオ・コーストへ向かうと、外にはパパラッチがウジャウジャいて、ムーンウォークをしてるモノマネ芸人の周りには人だかりができていた。みんなプレゼントや花束、サインをしてもらうためのグッズを持ってた。手ぶらで来てたのは私だけ。

そこにいたほとんどが日本人だったんだけど、たまたま私が並んでいた列には英語を話す人がたくさんいた。一人、モロッコ大使館で働くすごくクールな女の子と出会ったわ。彼女とはこれからも友達でいると思う。私たちの前には一見ごく普通のスウェーデン人カップルがいたんだけど、彼らはこんなことを言ってた:「サファリ旅行に行くのに10,000ドル払う人がいるけど、私たちにとってはある意味これがサファリ旅行なの」。あと、マイケル・ジャクソンのモノマネ芸人かつパソコンの技術者であるカルロにナンパされたわ。「この後なにしてるの? 良かったら一緒にマイケルのホテルの前で待ち伏せしない?」って。あと、オーストラリアのマイケル・ジャクソン・ファンクラブのリーダーにも会った。彼はオーストラリア中のマイケルファンの手紙が詰まった、厚さ10センチのバインダーを抱えてた。マイケルはそれを読むのかしら。きっと読むんだろうな。だって彼って暇そうじゃない?

私たちがまだ入場する前、車椅子に乗った50人くらいの子供が、大人に抱えられながら会場へと入っていった。それを見たファンは「なんで彼らが先に入れるワケ? きっと金も払ってないんだろ!」なんて怒ってた。

やっと会場に入ると、中はビックリするほどダサイかったの! マズそうなサンドイッチなんかが並んでるビュッフェはあったけど、3,000ドルも払ってるんだからもっとマシな食べ物を出してよって感じ。とりあえずクラッカーを一枚だけ食べたわ。実はこの時超お腹が空いてたの。後でちょっと頭がおかしくなっちゃったのも、これが原因なんじゃないかと思ってる。

結局私はそこで2時間くらい待たされた。みんな何かが起こるのをひたすら待ち続けた。そして遂に、5人のボディーガードに囲まれたマイケルが観客の間を通ったの。みんな完全に発狂状態だった。泣いたり、叫んだり、写真を撮りまくったり。すると突然マイケルは立ち止まり、地面にしゃがみ込んで手で顔を覆った。きっとフラッシュの光がキツすぎたんじゃないかしら。ボディーガードたちが一斉に「フラッシュはダメ!」って叫び出した。

彼が2階のVIP室に上がっていくのをみんなジーッと見続けていた。たまに彼が窓で手を振ると、みんなギャーギャー叫んだ。そんな中、またマイケルのモノマネ芸人にナンパされたの! 今度は“E.カサノバ”って名前のヒップホップ系の男だった。一体私のどこがマイケルもどきを引き寄せるのか必死に考えたわ。




マイケルを一目でも見ようと、みんなブースを何時間も見続けてた。一瞬窓で手を振ったマイケルを見た彼女たちの叫び声は尋常じゃなかった。


ガードに止められる前に、マイケルと私のツーショットのビデオが2秒間だけ撮れた。



TO BE CONTINUED:
IT HAPPENED
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