DOS & DON'TS




THE CREATORS PROJECT - SPIKE JONZE







Whipper and his wife. Photo courtesy of Prince Whipper Whip





『ワイルド・スタイル』みたいな年季が入った映画を観ると、一体出演者たち はどうなっちゃったんだろうって思わない?70年代に公園のラップバトルとか に参加してた世代って、今頃何してるんだ?一応うちのアパートの管理人が自 称ダグE.フレッシュのDJってことになってるんだけど、微妙。でも幸いプリン ス・ウィッパー・ウィップはあの映画以降かなり面白いキャリアを築き上げて きたらしい。彼はファンタスティック5と共にラップというジャンルを発明した 後、カリフォルニアへ引っ越してアイス-Tとライム・シンジケートとして活躍。 それ以後、昔ながらのヒップホップを愛するファン相手に、イエス・イエス・ヨ ールと叫びながら長々とツアー活動に励んだとのこと。現在もZ‐トリップや ビートナッツと共に曲を作ったりするらしい。つまり、彼は40代にして未だに ファンキーであり続けているのだ。

VICE:過去30年間で最も印象的な事は?
プリンス・ウィッパー・ウィップ:70年代が一番思い出深いね。あの頃の街は 良かった。ビールを飲みながら運転してても警察に止められることは無か ったし、42番町でマリファナをサバいてたとしても、ヤツらは「悪いが向こう でやってくれないか」って注意するくらいだった。まさに自由って感じ。いつ も外で遊んでた。

80年代になると俺たちはスター気取りでリムジンに乗ってパーティーに行 ったりとか、ともかく贅沢な暮らしをしてたんだ。一度ザ・フィーバーってクラ ブで、周りのヤツらが全員コカインを吸ってたのを思い出すね。大体、元気が あるヤツは朝5時頃になると窓が全部真っ黒に塗りつぶしてあるザ・ヒルトッ プってクラブに移動して、日が昇ってからようやく出てくるっていう流れだっ た。まるで吸血鬼だね。あの頃のニューヨークは醜かった。街がコカインに汚 染されてたんだ。ある日、エレベーターに乗ってたらカワイ子ちゃんが「2ドル でフェラしてあげる」って近寄ってきた。でも彼女、妊娠してたんだぜ!

ヒップホップに学んだ事は?
俺は死ぬまでBボーイだ。誰が何と言ってもいい、75歳になってもこのまま でいるつもり。いつも自分の子供に最近の流行りなんかをアップデートして もらったり、一応の努力はしてる。あまり考えたくないけどさ、年をとって引退 したってお先は真っ暗だろ?だからリトル・リチャードだっていつまでたって もバカやってるってワケよ。

でもさ、生活とか大丈夫なの?
もちろん。今度初めてマイホームを購入するんだ、しかもお揃いの車とミニ バンも同時にお買い上げ。現在はダンス・スタジオを経営する嫁さんと一緒 にミシガン州のモンローって場所で暮らしてるよ。バイトもしてるさ、車の試 乗とか、病院の運搬人とかね。一日16時間くらい働くかな。あと、前に銃で胸 を打たれてから教会に行くようになった。現在、俺の友達は、大半がドラッグ 中毒か植物人間、それか刑務所の中にいる。でも俺は見ての通り、まだ生きて る。もし俺がいなくなったとしても次世代Bボーイ達が音楽シーンを盛り上 げてくれるから安心だけどね。

BUSTA NUT
プリンス・ウィッパー・ウィップにメールを送ってみよう:princewhipper1@yahoo.com