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DOS & DON'TS
THE CREATORS PROJECT - SPIKE JONZE
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俺は名声と共にやってくるさまざまな体験をし尽くした。90年代の初め は猛スピードで頂点に駆け上がる感じだったけど、90年代終わり頃になる といろんな意味で落ちてきて、最悪だった。94年から95年にかけてのツア ー中のステージに立っていた時のことは、ハッキリと覚えている。あの頃俺 達は不滅だと思っていた。俺は「これから2年半ツアーするんだ。問題は帰 ってきてから解決すればいいや」って感じだった。俺はステージで歌いな がら歌に共感してくれてる観客を見下ろし「お前らはショーが終われば家 に帰れるんだ。だが俺はこれが人生なんだ。俺はモノだ。ヒトじゃない」と 考えていた。俺は自分が始めた音楽人生のビジネス的な部分に嫌気が指 し、麻薬に溺れ、自己嫌悪に陥った。 人気が出始めた頃、俺は“有名ロックスター”っぽい振舞いが苦手だっ た。確かにスター的要素は全て揃っていたが(コートニー・ラブがいきな り訪ねてきたり、ドラッグが山のように手に入ったり)その反面俺はスタ ーとして面白みが欠けてるんじゃないか?という疑問に襲われていた。そ して麻薬にハマり、ある日突然「ヤバイ、俺はジャンキーだ」って気づいた。 マネージャーが俺の金を全部持ってったのも同じ感じだった。兆候に全く 気づかず、突然「ファック!」っていう状況になっちまってた。 自滅行為は確かに魅力的な要素もあるんだ。だけど、髪型や服装をそ れっぽくするだけじゃなくて、マジで自滅行為に走り出すと厄介なことに なる。ガキの頃は自分自身と、地元のトウモロコシ畑だらけの田舎に苛 立ちながら、「俺はテレビを見る連中の反対側にいるはずだ!有名になる はずだ!」と怒っていた。このままではそこら辺のデブなハゲ親父みたい にガソリンスタンドでバイトして人生が終わりそうで、怖かった。だから自 分のネガティブな要素をエネルギー源にして、ポジティブに変えたんだ。 自分の醜い部分を利用するのが気持ち良かった。だが時間と共にそれ は狂い始め、俺は自分の頭を壁に打ちつけ、そのまま頭を破壊するまで 打ち続けたくなったんだ。 TRENT REZNOR ナイン・インチ・ネイルズのニューアルバム、『ウィズ・ ティース』は<インタースコープ>よ り発売中。 |