DOS & DON'TS




THE CREATORS PROJECT - SPIKE JONZE







Photo courtesy of Ronnie James Dio




俺のミュージシャンとしてのキャリアは実に色とりどりだ。レインボーやデ ィオなど、素晴らしいロックバンドのボーカルとして活動した事もある。 だがやっぱりハイライトはオジー・オズボーンの代理としてブラック・サ バスに入ったことだ。

個人的な意見だが、俺が加わった頃ブラック・サバスは人気の頂点を既 に越していた。最後に好調なセールスを記録したアルバムはもう数年前の 話だったし、オジーがさまざまな問題を抱えているという事実は報道され 尽していた。オジーは代理役として加わった俺のことをかなりウザがった が、俺は別に彼の仕事を盗もうなんて思ってた訳じゃない。実はオジーが 脱退する数ヶ月も前からトニー・トンミと曲を作ることが決まっていた。

バンドに入る直前、俺とトニーがミーティングをしている時に彼はい きなり「ちょっと聞いてくれないか?」とリフを弾きだした。俺は彼に「5分 待ってくれ」と言い、その間に歌詞を書き上げた。この時に出来上がった 曲が“チルドレン・オブ・ザ・シー”だ。

そのうちトニーは、「もうオジーとはやりたくない。お前とやりたいんだ、 ロニー」と言い出した。

そして俺達はあの偉大な『ヘブン・アンド・ヘル』を完成。このアルバムで バンドは再びセールスを伸ばし、人気も徐々に取り戻した。

もちろんこれを見たオジーは俺のことをクソッタレだと思い、そのうち ギーザーもバンド脱退を宣言。彼はその頃私生活での問題を抱えてい た。メンバー全員かなりイッちゃってる人ばかりだけど、特にギーザーは オジーがいなくなったのが耐えられなかったらしい。

最初の公演は10万人規模の大スタジアムで、大盛況だった。言うまで もなくオジー・ファンには中指を立てられることもシバシバあったが、気 にせず突っ走った。何せ所詮は音痴でも、オジーは音楽の神様なのだ。 仕方が無い。

この直後、ビル・ワードが飛行機恐怖症を理由に、デンバーでのライブ を控えた前夜に脱退した。そして26回ものメンバー・チェンジを経て、現 在ブラック・サバスは再び人気の絶頂を迎えている。だが俺は決して羨 んだりはしない。フェラーリを見て「クソッタレ、木に激突して死んじまえ」 と思わないのと同じ原理だ。代わりにこう考える:「いいなー、俺もいつか ああいう車を乗り回したいものだ」と。

RONNIE JAMES DIO
ディオは今年新しいDVDとアルバム、『Evil Or Divine』のプロモーションの為に世界ツアーを 行う予定。なぜいつも写真で見るディオのマスコットは上半身しか写されないかと聞いてみ たところ、ロニー曰く「それはマーレー(マスコットの名前)のチンコがあまりにもデカすぎる からなんだ」とか。メタル音楽のマスコットについては38ページを見るべし。