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![]() ![]() 俺は、社会保障制度上の無能力者ってのに仲間入りしてから、とにか く暇を持て余していた...。不安障害やら、うつ状態ってのに入ると、そ の状態が1週間や2週間ぐらい続くんだけど、その状態が更に深刻に なった時は、まじで何とかしないとって思った。俺には、ちゃんとした 治療法が必要だったんだ。
付き合っている時は、他の事は全て後回しだったから、彼女との関 係が壊れ始めると腹が立って、6ヵ月後にはとうとう、うつ状態も最悪 のところまで来た。 俺は元々、軽躁病っていうのを煩っていて薬療法を受けていたん だ。でもその薬療法も、あるとき薬を変えられてから、うつが出るよう になった。なんせ一日中眠らされる薬だったから、もう最悪。薬を変 えられてからは、時間潰しをするために12ステップミーティングって のにも顔を出した。アラノン(アルコール依存症患者を身近に持つ人 達の為の自助グループ)っていうのもやったし、エモーションズアノ ニマス(感情面で悩みを持った人達が集まる自助グループ)っていう のにも行った。とにかく、時間を潰せる事ならホント何でもやったし 何にでも参加した。 別れた彼女は薬中で、俺は自信のかけらもなかったから、彼女が飲 みに行く時なんか「一緒に行かないと、その辺の道端で寝てしまうんじ ゃないか。いや、他の男にお持ち帰りされるんじゃないか」なんて考えるんだ。でも、とにかく俺は彼女を守りたかった。 “気狂い”ってやつを知ってるか?こいつは、同じ事を何度も何度も 繰り返して、違う結果が出るのを期待するやつの事を言うんだ。そう、 俺がそれだ。彼女が飲み始めると、何となく素面の時よりも良く思え てくる。でも、ここからが問題だ。飲みもいい感じの頃に彼女がトイレ に行くんだ。そこで、バイコディンか何かをやって戻ってくると...別人 って訳だ。例えば、俺が車を運転している時に、ぼこぼこにされたり するんだよ。愛する人や自分の事を良く知ってる奴ほど、落とす爆弾 はでかいって事。 俺はすでにバツイチで別れた後も元妻といろいろあった。それか ら、1994年に躁うつ病と診断されて、薬を飲み始めたんだ。俺の性格 は真ん中がなくて、白か黒のどっちかだ。いつもしゃべりすぎる傾向 があって、強引に話すってのが躁うつ病の症状らしい。しゃべり過ぎ を人に指摘されたりしながら、いつか誰かが奇跡的にでも治してく れるもんだと思っていた。でも、そのときの彼女と別れる事が第一だ ったんだよ。 去年のニューイヤーの時、彼女が俺にドラッグを調達してくるよう にって言ってきた。まぁ、ニューイヤーだったし、酒が入ってたのもあっ たから承諾したんだよ。それから彼女は、もし調達してきたら俺と寝る っていう約束までしたから、速攻で金をおろして、イリノイのエルジン の近くにあるボートっていうカジノまで行って買ってきたんだ。俺もち ょっと試したけど、買ってきたドラッグがどうも弱いやつだったらしく、 彼女は御用達のタクシーに乗って、違うドラッグを買いに行った。ただ 携帯で、すぐに帰るからって言ってたのに、次の朝になっても戻ってこ ないから、俺は彼女の家に電話したんだ。そしたら、出た奴が「前の男 の家に行ったよ」って言ったんだ。 そこで俺は彼女御用達のタクシードライバーに電話して、行った であろうと思われる場所まで連れて行ってもらった。ここだって思う 家のドアの所まで行くと、中から大勢のいびきが聞こえたんだよ。俺 は「彼女は絶対ここにいる」って思って、ドアをノックしたけど誰も出 ない。だから、半開きになっていた窓を外して中に入ったんだ。隣の 家の奴に見られてたけど、その時、俺の頭の中には彼女の事だけし かなかったんだ。 ただ中に入っても彼女の姿は見当たらないし、寝てる奴らはびくと もしない。自慢じゃないけど、俺は一度も警察に捕まった事もなけれ ば、警察沙汰になった事すらないんだ。でも、何を考えてたのか気付 いたらタンスの上にあった$30を盗ってたんだ。それで「何だよ、こ いつら。絶対彼女はいると思ったのによ」なんて思ってた。 窓から出た時には警察の車が5台もとまってた。俺は「これで終わ りだ。始めてのムショ行きだ」って思った。でも、誰も手錠をかけよう としなければ、ただ単に状況を説明させられるだけ。警察は彼女の 事も、今までどれだけ問題を起こしているかも承知だったから救われ たんだ。まぁ、グレンビューみたいないい郊外だったら、そうは行かな かっただろうけどよ。 警察は「お前を告発するかどうか聞いてくる」って言ったんだ。だけ ど俺は、きっと奴らを起こせないか、何も覚えてないかのどちらかだ ろうと思ってた。でも、盗んだ金で朝飯を食って家に帰ると、誰かがド アをノックするんだ。もちろん、彼女じゃなくて警察だった。「金はどう した?$30はどこやった?渡さないとぶちこむぞ」ってな。 その後通りに戻ると、偶然彼女が俺の知ってる仲間といたんだ。彼 女はほとんど気を失っていたから、俺は、奴らの家にセッションしに 行った。俺はドラムをやってるんだ。 彼女とはそれからすぐに別れたよ。俺の精神病の症状が、彼女に 対してどれだけ現れたのかは分からない。俺の脳を割って調べたり なんてできないだろうから、薬が永遠に効き続けてくれるのを待って るんだ。でも本当に良くなるには、自分の問題と関わる方法を学ぶし かないんだよな。 LARRY ROTHEISER ![]()
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