DOS & DON'TS




THE CREATORS PROJECT - SPIKE JONZE







Photo by Terry Richardson




オミード・ヤミニが少年だった頃、イラン-イラク戦争はそのピークにあっ た。彼の家族はたくさんの武器を家に置いていて、その中にはウージー やいくつかのマシンガンもあり、それらは何時でも使える様になってい た。これは70年代後半のイランの事で、その当時の思春期前の子供たち にとって楽しみと言えば、銃弾を集める事しかなかった。「友達の家にそ の子の親父の銃を見に行って、空の薬きょうを一つか二つ貰うんだ」、と オミードは彼のブルックリンにあるアパートから話す、「でも、銃弾のほと んどは道端で見つけるんだ。僕は次第に銃弾を集めることに熱中し始め て、1981年にイランを出た時には何箱分も持ってたよ」

ヤミニ一家がアメリカに移住した時、オミードは物を集めるという強 迫観念をたんのうする為にロックンロールとドラッグで間に合わせなけ ればならなくなった。彼はラナウェイズのコンサートシャツやグッズを集 め始め、そして手に入る全てのドラッグをやる事に目を向けていった。「 僕は昔から極端な人間なんだけどさ、そういう性格の上にパーティしま くることの問題点は、死んじまうってことなんだよな」。遊びまくる事をほ どほどにし始めたヤミニは、彼のロックンロールファンとしてのほんの小 さな部分である、ラナウェイズに焦点を合わせることに決めた。eBayのユ ーザーネーム、オブセッソの名で、何千ドルという金額にも昇るラナウェ イズの商品を購入した:ポスター、レコード(4枚のアルバムは、15-20ヶ 国でリリースされている)、雑誌、テニスシューズ、シャツ、ベルト、更にバ ンドのヴォーカルのシェリー・キュリーが実際に着たコルセットを彼女自 身が、オミードの誕生日にプレゼントした物まである。

「お願いだから、この記事を載せる時に、僕を精神病の変人みたいに 書かないで欲しいんだ。でも、僕は世界一のラナウェイズのコレクターだ からね。かといって、僕は自分だけの物にするような奴じゃない、ほかの 人達にも見せてあげて、楽しんで欲しいんだ。僕は今執筆中で、アートショーも計画中、ここブルックリンで、博物館を開こうかといろんな人とも話 してみた。こういう収集癖って、一人の人間にとって終わりの無い物で埋 め尽くされた人生を、何とか頭の中でまとめる為の手段だと、僕は思うん だよ。イランで育った子供達にとって、銃弾を集めることは、子供達では コントロールできない世界に、何らかの秩序を課することだったんだ。ラ ナウェイズの場合は少し違ってた。それは、僕がコントロールしようもな いと感じていた人生に秩序を与えたんだ。だからさ、銃弾であれ、薬であ れ、ラナウェイズであれ、僕は何かに没頭してないと、一杯一杯になっち ゃうんだよね。それに加えて、ラナウェイズはサイッコーだからさ!」

YASMIN SHANI
オミードのコレクションをもっと見たければ、http://www.runawayssecrets.com/まで