DOS & DON'TS




THE CREATORS PROJECT - SPIKE JONZE







Photo by Peter Beste.



この世の始まりから、ジュエリーが欲しいラッパーなら、ジェイコ ブの宝石店に行かなければならなかった。業界全体がロレックス の代わりにヤツの、マスターPのスニーカー以来最もブサイクな マルチカラーの時計を好むようになった。



ところが、最近ジェイコブは不評だ。ナスがケリスに50カラット の婚約指輪を買ったが、彼女が鑑定に出したところ、キャナル通り で買えるようなロープで出来たネックレスより安物だと発覚。それ で誰もがジェイコブの店で買った石を調べる事になり、みんなが ギャラとか印税を偽物の宝石に使っていたことが分かった。

そこでガブリエル・ジェイコブスの登場。無類の横柄さと恥ずか しくなるぐらいの自己アピールぶりを示しながら、この23歳は街中 の撮影現場やパーティーに顔を出し、名刺を配って、もう一人のジ ェイコブの客を拾っていった。今や彼のクライアントはファット・ジ ョーズ・テロ・スクアッドやショーン・ポール、キャッシュマネーのベ イビー、50セントなどとビッグネームばかり。宝石商のガブリエル は新しい光物のキングとなった。

VICE:ジェイコブのビジネスを横取りしようと来てるんだね。
ガブリエル:オレの名字はジェイコブス。彼の名前はジェイコブ。 二つは全く異なる。彼はライバルでもあるが、自分にとって尊敬す るヤツでもあるんだ。オレは自分を50セントと見比べるときもあ る。9回撃たれてないけどね。オレは宝石業の50セントなんだ。

何でラッパーのみんながそれほど君が好きなの?
オレのビジョンは超クレイジーなんだ。ダイヤで出来たイエスの 頭とか、耳に飾るドアノッカー、耳に着けるゴルフボール、ダイヤ付 きのケイタイなんか作ってんだ。バスタ・ライムスのために作りた い品が一つあるんだ。首飾りでも、バックルでも使えるフリップモ ード スクアッドの作品なんだ。好きに変えられるんだ。ペンダント とバックル両方が必要なら経済的だ。$350,000するけど、どっちみ ち得だよ。

ラッパーがそんな大金を出してくれるの?
難しいよ。だから、ストリートのヤツのも作ってるんだ。ストリート のヤツらと商売するのは楽しいよ、だってモロ現金なんだ。業界の ヤツだと「入金を待たなきゃ」って感じなんだ。ストリートのヤツは ラップ野郎みたいにグチらないからな。ラッパーの連中はツアー に出たり、インタビューに答えたりして、金を求めるだろ?オレだっ てサービスを提供してて、今度は金が欲しいんだ。単純なことさ。

BUSTA NUT
宝石商ガブリエルの店はNYの56 West 47th Streetにある