DOS & DON'TS




THE CREATORS PROJECT - SPIKE JONZE







写真提供:フォトプレス・ベルファストのアラン・ルイス





良いリハビリ施設ってのは、アナーキーで社会主義的な生活共同体み たいなもの。ルールはただ一つ:ハイになるな、それだけ。イチイチ文 句を付けやがる、マジメ腐った警察や官僚もいない。施設には、社会 のあらゆる階層の人々が集まってる。医者(私は自分の歯医者をリハ ビリに紹介したのよ)、アホなマヌケ面、大親友、警察、赤ん坊をひき 殺した酔っ払いトラック運転手なんかが、まるで大家族の様にハッピ ーな集団生活を送ってるの。

リハビリ施設が大嫌いな人も大勢いる。あのカルト集団っぽい、キモ イ程の親切さとか、常に自分の気持ちについて話さなきゃいけないと ころとかが気に入らないみたい。でも考えてみてよ、“このビールを一晩 6本飲めば、キミもきっとゴージャスな双子とヤリまくれるぜ!”的なコマ ーシャルを信じるより、カルト集団っぽいリハビリ施設でさっさと更生さ れた方が数倍マトモよ。でもね、中毒者がみんなリハビリに行かなきゃ いけないって訳じゃない。中にはパッと止めて、それ以降永遠にシラフ でいられる奴もいる。私は違う。私がもしリハビリ施設に入ってなけれ ば、たぶんマジで超最悪なコトになってたと思う。え、共感できるって? じゃあシラフになる基本原理を教えてあげる...

Adolescent Programs/青少年施設:ハッキリ言って時間の無 駄。10代の頃は誰だって頭がオカシイのよ。ってかクスリやってれば 自殺防止になるんじゃない?自由にさせとくのが一番。私が高校1年生の 頃、同級生のジョンが壁にグラフィティを書いて捕まったんだけど、彼は全 くドラッグに手を出さない子だった。それなのに彼の弁護士は、刑を軽くし ようという試みで、“落書きをしている時、ジョンは薬物を摂取していたの で冷静な判断ができなかった”と証言したの。おかげで彼はティーンエイ ジ・ジャンキーが山ほど保養されてるサウス・オークのリハビリ施設に放り 込まれ、そこで薬物中毒のガキに、クスリの魅力についてイロイロ教わっ たの。釈放されると、彼は待ってましたとばかりにウワサのPCPやヒロポン を買いに出たわ。結局ジョンは高校を中退して、現在は行方不明。

Boredom/退屈:リハビリ施設は暇だ。これにはちゃんと理由がある。退屈だと 嫌でもイベントに参加せざるを得なくなり、 参加すれば徐々にシラフになる方法を習得 できるってワケ。人と接するのが超苦手な中 毒者が多くて、友人とか恋人とか言う以前に、 会話すら満足にできないヤツもいる。でも退 屈だと、自分の部屋を出て友達を作る気にも なるのよ。一人で壁をボーっと眺めててもし ょうがないし。

リハビリ施設の一日は、食事、禁酒会/断薬 会、食事、グループ・セラピー、タバコ、食事、再 び禁酒会/断薬会、タバコと食事、そして睡眠。あとブサイクな人に恋をするのも立派な活動 のうち(詳しくは後ほど)。

Caffeine/カフェイン:コーヒーは禁制品 なんだけど、密かに持ち込む人が必ずい るからいつでも手に入る。入院患者の通貨っ てところね。自分がコーヒーを持ってる女の 子と不仲になれば、きっとコーヒー中毒の友 達(って言ってもどうせ2週間前に知り合った 人たちなんだけど)は遠ざかってくでしょう。人間に裏切られても、カフェインは一生頼れ る友よ!

Death/死:世論に反して、やめると死ぬ かもしれない薬物ってのは酒と処方薬、 この2つだけ。アル中の禁断症状は主にDT( 振戦せん妄)。多くのクソッタレ医者はDTなん か存在しないと言うけど、実際は妄想(しかも ヤバ系の)、発作、しまいには脳卒中までも引 き起こすのよ。これが“せん妄”の部分。で、“振 戦”は、手が震えたりするのを指す。“ハックル ベリーフィンの冒険”の父ちゃんもDTっぽくな い?言っちゃ悪いけど。

錠剤系のクスリを断つのはかなり大変。あ れって意図的に合成物質で脳みそをオカシク させるように出来上がってるから、それを断つ 為には更に他のクスリを飲まされるの。つまり 2種類の化学物質が逆方向に腕をぶっち切ろ うと頑張ってるワケよ。

リハビリ施設に行けば結構簡単にクスリを 止められる。その代わり、しばらく免疫力が低 下するからイースト菌感染症にかかっちゃった りするかも。あと、クスリ中毒連中に一言:さっ き街中の医者を10人騙して処方薬集めてきた くらいなんだから、リハビリに行くお金が無い ワケないでしょ? 何とか解決しろ!

Eating Disorders/摂食障害:これは ドラッグ中毒の大親友ってトコね。この患 者とドラッグ患者が同じ施設に入れられるの は良くある事(それに一緒にしちゃえば保険会 社も安くつくってワケ)。施設内では摂食障害 患者を“二重受賞者”と呼ぶの。でも実際彼ら ってデブな出来損ないだから、結構カワイソ ーな集団よ。ところで、デブと言えば...

Food/食べ物:今まで8年間食事代わりに 赤ワイン飲んでたって?道理で死ぬほど 腹が減ってるわけだ! リハビリ中のジャンキーって、最初は体がボ ロボロすぎて食欲が全く無い。でも一旦食事 ができるようになると、必ずと言って良いほど あるモノにハマッちまう。チョコレートだ。たぶ んチョコレートは脳のエンドルフィンを刺激し て、超幸福な気分にさせてくれるからドラッグ に似てるんじゃないかな。

そうそう、もう一つ“ F”と言えばオナラ( Farts)。なぜか施設の患者はオナラをしまく る。オナラで会話が成り立ってるって言っても 過言じゃない。オナラ同士で仲間割れとかもあ るみたいよ。オナラ社会って怖いのね。

Gambling/賭け事:いかなる種類のも のであれ、禁止されてる。「明日絶対雨だ ろ!1ドル賭けてやる!」なんて言っちゃったら 即追放されるかも。まあ、それは冗談として、で もマジ、賭け事はダメ。賭け事って超ハマりや すいのよ。昔、賭け事中毒の子と知り合いだっ た。彼はなんと、負けるのが好きだったのよ。

快感だって言ってた。オカシイでしょ?だから 賭け事はダメ。

Hairspray/ヘアスプレー:施設内では 禁止。ヘアスプレーってアルコール度 77%だから、実は手の振るえを抑えるのには 丁度いいのよ。

Ice/ヒロポン:昔“アイス”中毒のオッサンが いたの。彼は50歳で、超ダサかったから“ア イス”なんて呼んでたけど、今どきヒロポンの 事“アイス”なんて呼ぶバカがいる? 彼はロス在住の芸能関係の弁護士で、今ま で一度もドラッグに手を出してなかったの(あ の60年代を生きてきたのに。法学部で猛勉強 中だったみたい、カワイソー)。メチャメチャ有 名で金持ちなロスのユダヤ系芸能人の弁護に 当たって、気に入られたんだって。で、ある日彼 は運命の女性に出会ったの。「彼女は驚くべき 美貌のアーティストだった。まあ、自称アーティ ストだったけど、一般的に言えばストリッパー だな...」。まあ、とにかく、彼女は彼にヒロポン を紹介して、彼はあっという間にハマッたって ワケ。ある時、フォーシーズンズ・ホテルの部屋 に盗聴器が仕込まれてると思い込んで壁紙を 爪で剥がしまくったらしい。しかも部屋中の家 具でドアを塞ぎ、窓はホイルとゴミ袋で完全密 封したんだって。ようやく彼の友達が助けに来 た頃、彼はミニ冷蔵庫の後ろにクスリを落とし たと思い込み、冷蔵庫をメチャメチャに破壊 してたとさ。オッサンはこの話を施設に入っ て2日目に暴露したの。でも次の日には既に 逃亡してたわ。

Juicy Couture Sweatsuits/ジュ ーシー・クチュールのスウェット:そう、ジュ ーシー。まさしくリハビリ制服とでも呼べるく らい完璧な出来。上下2セット以上必要ね。ジ ューシーって、金持ちのユダヤ系嬢ちゃんが スーパーへ買出しの時に着たり、50代のオ バサンが高級カシミア生地のを買ったり、マ フィアの奥さんも大のお気に入りだったりす る。でもみんな間違ってる。J.LoもどきのB系 ガールもダメ。みんな太い穴見せやがって、 まるで「穴からファックして」って言ってるよう なものよ。でもリハビリ施設で着てごらん。気 分は女王様よ。

Ketamine/ケタミン:これの中毒者は かなり大勢いるのに、リハビリ施設は全 くお手上げ状態。一見、身体的嗜癖や長期的 な副作用が全く見られない為、カウンセラーは 「うーん...」と言って大体無視する事が多いん だって。残念ながらケタミン中毒者は“ホンモ ノ”のドラッグ中毒者には及ばないと思い込 み、リハビリや断薬会に来ない事が多いの。でもね、ケタミンはかなりヤバイし、完全に頭 を狂わせちゃう威力があるのよ。

Laziness/怠惰:昔、イングリッドってオ バサンが施設にいたの。彼女は、完全に 人生を諦めちゃってるような、肥満のクラック 常用者だった(クラックやっててデブなんて矛 盾してるでしょ?でも本当)。施設に初めて来 たとき、彼女は車椅子でゼーゼー喘ぎながら タバコを吸い、ミートボール・サンドを食べて た。彼女は自分の穴を拭けない程どうしよう もない状態だったのよ(いや、マジな話)。私 が看護婦でなかった事と、彼女が私のルーム メイトじゃない事を神に感謝したわ。彼女は 灰色の肌をしていて、施設の隅々までゼーゼ ー喘ぐのが響き渡ってた。

一度、私はメタドンでラリってた時に、彼 女の車椅子を押してあげる事にしたの。で も彼女は重すぎて1ミリたりとも動かなかっ たわ。

そしてある日、食後にイングリッドが室内で タバコを吸おうとしているのを看護婦が止め たの。するとイングリッドはスッと車椅子から 立ち上がり、外へ出て、タバコを吸い出したの よ。看護婦は全員カンカンだった。イングリッ ドは歩けるのにも関わらず、“歩くのが面倒だ から”車椅子で押してもらってたのよ。歩くのが 面倒だと?!私は彼女が歩く姿を目の当たりに して、10年ぶりに感情たるものを感じたような 気がする(もちろん怒りをね)。

Methadone/メタドン:ヘロインの代 理はある?断薬会は、“神”だと言う。自 分の脳は、食べ物、セックス、そして金だと言 う。そして世界中の病院とソーシャル・ワーカ ーはメタドンだと声を揃える。飲む鎮静剤だ から、直接注射したり、鼻で吸ったりする時の 急激な快感は無い。でも一旦ラリっちゃうと効 果はヘロインと同じよ。

確かにメタドンを使えばヘロインを止めら れる-メタドン中毒になるからね!私の友人は ヘロインを2年やって、その後12年間メタドン をやり続けたわ。道端で髪の毛や歯が抜けち ゃってるジャンキーがいるじゃない?彼らはヘ ロインじゃなくてメタドン中毒者なの。ヘロイ ン中毒だと顔をほじくったりするけど、髪の毛 や歯が抜ける事なんて絶対ない。しかも医者 はメタドンの濃度を調整することができるか ら、論理的に言えば一生メタドン中毒でいられ るっていう厄介なクスリなの。でもヘロインは 買うたびに種類や質が違うから、絶対そのうち に過剰摂取して死んじゃう。

N icotine/ニコチン:施設に入る前はノ ンスモーカーでも、出る頃には絶対ハ マってるハズ。タバコを通して交流関係が築 けるの。これは世間でも言える事よね。タバコ って、気が弱くて、感情表現が下手で、会話中 に手をブラブラさせながら次に発する言葉 が見つからないような人にピッタリだと思う の。[編集者:それならタバコより精神科医に でも行け]

Opiate Blockers/鎮静剤遮断薬: これは禁断症状に良く効くって聞いた けど、ドラッグ集団の内では、これは金持ちの ガキしか使わないと思い込んでるらしい。こ れは痛みを和らげる効果があるけど、渇望を 抑える効果は全く無い。例を挙げよう:昔、あ るガキが100ドルはたいてヘロインを10袋買 い集め、それを全て注射したにも関わらず全く ハイにならなかった。ガキは大量のヘロイン で遮断薬なんてブッ飛ばせると思ってたみた いだけど、あいにくあれは極小のスーパーマ ン、100万人が脳にバリアーを張ってるような ものだから、無駄な攻撃ね。あのガキ、かなり ガッカリしてたわ!

Pit, The/たまり場:私が入っていた施設 では、就寝前にここで毎晩心配事、問題、 恐れている事、苦情なんかを話し合ったの。私 が初めてたまり場に行った日がちょうど“選挙 の日”で、その週の担当(モーニングコール役、 掃除、皿洗い、などなど)を決めたの。投票の 仕方は、手を一度だけ挙げる、それだけ。こん なに簡単な事なのに、患者は冗談抜きで5回 以上説明するまで理解できなかったのよ。ド ラッグ中毒者って根っからの落ちこぼれだか ら指示に従うのが大の苦手なの。あと、苦情 の話をしている時に、ステファニーって人が「 私のルームメイト、ベッドの下にチキンを置い てコッソリ食べてるの!臭いから部屋変えて!」 って言った時は笑ったなー。

Quitting/禁酒・禁薬:患者の約80%は 28日間のリハビリ・コースを完結しない。あまりにも集中的でつらいから止めちゃう人 が多いのよね。患者が“脱走”するって言うけ ど、実際18歳未満だったり、法律的にリハビ リを受けるよう指令されている以外は、いつ でも自由に帰れるのよ。この前、ある男の子が 突然5時間ほど姿を消して、施設が大パニック に陥ったの。彼は皆に気に入られてて、カワイ かったから誰も彼に出て行って欲しく無かっ たのよ。でも彼はただ塀を越えて、4.5キロ程 離れたスタバまで散歩しに行っただけだっ たみたい。

Roommates/ルームメイト:ルームメ イトはいつもクソだ。昔、すごく痩せてる のに顔だけ真ん丸で真っ赤(飲みすぎで毛細 血管が破裂したから)な“楊枝刺しトマト頭”っ て女と住んでた。彼女はロボットみたいな口 調で、毎日私の服を着てみたいと頼んできた のよ(貸す訳ないじゃん、アンタ55歳のオバサ ンよ!)。あと、一日中しゃべり続ける超うるさい クソッタレ女とも住んだ事があって、彼女は人 の話を全然聞いてないのに目をつぶって何回 もうなずき、「うんうん、わかるわ、私も同感よ」 みたいな仕草をして、マジでウザかった。彼女 は寝てる間に何回もオナラをし、シャワーやク ソをする時いつもドアを開けっ放しにした。し かも彼女がオナニーしてるとこまで目撃しちゃ った!超キモイ!

Sex/セックス:リハビリ施設のスタッフは、 1)一人だけでもいいからシラフでいてく れる事、そして、2)誰もセックスをしない事、 のどれか一つでも守ってくれれば有難いらし い。質が高い施設ではまるで学生寮の様に厳 しいルールを科すため、患者は余計にヤリた くなる。メンバーが限られている集団生活をし ていると、かなりどうでもいいような異性にな ぜか惹かれていく自分に気づく。

クスリを止めると欲求不満が一気に押し 寄せてくる。だからミネソタ州から来た18歳 のマリファナ中毒者とランドリーでヤル妄想 にふけるのはごく自然なコト、心配無用よ。

楽しみなさい!昔からガリガリで胸が垂れて る60歳のおばーさんにクンニしたかった? お安い御用、面倒な電話や予約なんて全く 無し、しかも次の日はお互い無視してればい いのよ!

Therapeutic Communities/治 療共同体:これはどちらかと言うと、リハ ビリが必要の患者っていうよりは、元々住む場 所が無い人々の集まり。ブラッヅやクリップス などのギャングメンバー、シングルマザー、そ の他様々な社会的ゴミ人間が収容されてる。

ここではジャンキーの親切で居心地が良いリ ハビリ施設とは打って変わって、“タフ・ラブ”思 考。つまり患者は怒鳴られ、苛められ、あくま でもタフに接せられる。これが禁断症状中だ と尚、楽しいコトでしょう。

ちなみに、金持ち用のリハビリ施設だとカ ウンセラーと患者の割合が一対一。でも治療 共同体だとカウンセラー1人に対し患者は11人 (一応言っとくけど、どちらとも治癒率は同じ: 8パーセント)。

Urine Testing/尿検査:ウワサによると、 リハビリ施設にドラッグを持ち込む患者 がいるらしい。コイツらは大体、法律上強制的 にリハビリされている患者で、期間中とりあえず 少量のクスリでも効き目が出るように体の耐性 を下げる事のみに専念するの。この人たちはリ ハビリや禁断治療を30回以上繰り返している事 が多く、保険会社の悩みの種でもある。もし施設 内でドラッグを使用した疑いが出ると、その場 で尿検査をされる。もし尿が引っかかれば(しか も法的にリハビリを指令されている患者だった ら)即監獄入り。でも普通の患者だったら追放さ れるだけ。尿検査は予告無し、しかも看護婦の 目の前で小便しなきゃいけないのよ。

Vanilla Extract/バニラ・エッセンス: ある女性の話によると、昔、夫が家の酒を 全て捨ててしまったにも関わらずどうしても飲 みたかった彼女は、バニラ・エッセンスを一ビ ン飲み干したらしい。バニラ・エッセンスのア ルコール度は35パーセント。ただのウワサだと 思ってたけど、実際に飲む人がいるんだね。

Withdrawal/禁断症状:“コールドター キー”っていうにはそれなりの理由があ る。マジな話。由来はヘロインの禁断症状。真 夏日でもターキー(七面鳥)みたいな鳥肌にな る。あと足の筋肉がけいれんしてキックしてるよ うに見える。まるでかんしゃくを起こしてるガキ みたいよ。リハビリのカウンセラーはこれを“椅 子取りゲーム”と呼ぶの。一度椅子に座って落ち 着いたかと思うと、またキックし出して次の椅 子に移動。部屋の椅子を全て制覇すると、今度 は凄まじい下痢に襲われてトイレに直行。ちな みに糞をする間は近くにバケツを用意する事 をおススメするわ。今までクスリでブロックさ れてた脳のドーパミンが過剰に反応しだし、 えばちょっとした擦り傷の痛みも10倍に感じる ようになる。まるで口から嘔吐用のホースが出 てるかのように、とにかく大量に吐き続ける事 間違いなし。まあ、今までずっと体を苛めてき たんだから、これくらい覚悟しないとね。

でも本当にヤバイのがグループ治療。ここか らが本番。グループ治療中にやる自己分析(つま り自分がどれ程ロクデモないアホ面かを永遠に 綴ったもの)に比べたら、嘔吐や下痢なんてほん の序の口。身体的な禁断症状なんて5日間でひく わ。あっという間よ。

X-tra Special Rehabs/特別リハビリ 施設:セレブ以外お断り。ベン・アフレック は“プロミス”ってのに行ったらしいんだけど、値 段はウェブサイトにも載ってない程凄いのよ。私 も電話してみたんだけど、折り返し電話します、 とか言われたのにそれ以来返事が無いわ。“プロ ミス”ではパーソナル・シェフ、プライベートのテ ラス付きの部屋、そして自惚れセレブのデリケー トな扱いに慣れている特別なカウンセラーがつ いて来るらしい。メリー・ケイト・オルセンが行っ た“サーク・ロッジ”では、個人用ジャグジー、サウ ナ、ヘア・サロン、そしてマッサージ室が完備。

もう一つ、モトリー・クルーが常連のシエラ・タ クソン施設では、“エクィーン・セラピー”(馬セラ ピー)ってのを提供してるみたい。ってことは馬 を撫でて気分を落ち着かせながらクスリを断つ って事かな。馬ってスゲー。

Yawning/アクビ:ヘロインの禁断症状の 第一段階が、大量のアクビ。

Zits/ニキビ:禁断治療は体の隅々から起こ る。体中から汗をかき、一晩で毛穴ビッシリ にニキビができる。


ドラッグを止めるのは辛い。デブで、汗っかき で、ニキビ面のカルト集団メンバーになっちゃ う。今までの友達は、パーティーをしなくなった 自分を見捨てる。ドラッグが無いと、自分は人と 接するのが苦手だということに気づく。そして同 時に、周りの人もなるべく自分と距離を置こうと してる事も感じるようになる。

でもリハビリ終了後、社会に出て街を歩き回 る時の刺激はまるでドラッグのように癖にな る。LSDなんかよりよっぽど強烈。クスリを断っ てからの新しい人生は、今まで経験したどのト リップよりもクール。でも最高のドラッグ・ハイ にまでは及ばないわ。あれ、言ってる意味わか る?ごめん、今完全にラリっててワケわかんない の。なーんてね。

LESLEY ARFIN