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MARKY RAMONEINTERVIEWED BY MASATO YOKOYAMA PHOTO BY TOMOKAZU KOSUGA ![]() “ロック” というコトバを聞いて、「たかが音楽だろ?」と思うヤツは腐るほどいるだろう。だが、そんな “たかが音楽” に人生を変えさせられたヤツだって同じくらいいるのも事実。かくいうオレもそのうちの1人だ。 ピストルズが「アハハ、騙された気分はどうだい?」と残して解散し、社会的弱者の味方として国への対決姿勢を一貫したクラッシュでさえ、メンバーの不仲などを理由に10年で解散した。パンクの世界はいつも短命なのがお決まり。しかしその一方で、ラモーンズの活動期間は23年と例外なほど長い。しかも、ラモーンズが出した14枚のオリジナルアルバムが紡ぐ時間軸においては、まるで時が止まったかのように全てが最初から最後まで全く変わっていないんだ。 人の関心なんて時代とともに変容してゆくモノだから、変化がないモノに対する評価は厳しい。そんな中でも大衆に迎合的な音楽を作らず、媚びることのなかったラモーンズ。ジョーストラマーによる名言 “パンクはスタイルじゃない、アティテュードだ” をまさに地で行っていた彼らの生き様はパンクそのモノだ。 今回、20年来の友人であるというトミー・ヒルフィガーとラモーンズの元ドラム、マーキー・ラモーンとのコラボが実現し、マーキー本人が来日。Viceは、六本木のローリング・ストーン・カフェで行われたライブ “HILFIGER DENIM presents Marky’s Night” を目前に控えるマーキーと話してきた。彼はとんでもなく背の高い、手のひらの大きな男だったぜ! 土日の Punk Spring 09 はどうだった? 日本人のファンの印象は? ライブはスゴく良かったよ、特に昨日は沢山の観客が来てくれた。みんな、曲に合わせて歌ったりジャンプしたりしてくれて、とても盛り上がったね。全部の曲を覚えている人が沢山いたんだが、それにはオレも驚いたよ。クリエティブ・マンとファンのみんなにはとても感謝している。特に、今回のライブには若い世代のラモーンズ・ファンがたくさん来てくれていたんだ。もちろん、昔からのファンもね。彼らはみなラモーンズと同じ格好で来てくれていて、それを見て驚いたと同時にうれしかったよ。ラモーンズの伝説がまだ健全だということを再確認したね。 来日前にメキシコでもライブを行ったらしいけれど、そのライブでは暴動が起きたらしいね。 確かにスゴく大変だった。実際に引っ張られたり、ケガもしたよ。命が危ないんじゃないかというくらいの状態にまで陥ってしまった。オレたちのバンの中にまでファンが入ってきたり、後ろの窓を割られたりね。そのバンは新車に近いとても美しいモノだったが、その直後はヒドい有様になっていたよ。オレの回りにはプロのセキュリティがいたんだが、彼らでさえ「明日のライブは出来ない」と言うくらいだった。だからメキシコでの3日目のライブはキャンセルされたんだ。だが5月にはまたメキシコでライブが出来るだろう。それまでは彼らとも会えないが、次は身の危険がないような状況でライブできることを祈っているよ。 別にオレはゲイじゃないけれど、そんなオレから見てもマーキーのカラダのシルエットはとてもキレイだ。相当鍛錬を積んでいるように見える。 それはありがとう。まずなによりも、ドラムを叩いているのがその理由だろうね。それからオレはアパートの16階に住んでいるんだが、そこでは階段を使うようにしていて、ダッシュで上り下りするんだ。他にも、 “ライフ・サイクル” というサイクルマシンにも毎日1時間半ほど活用している。なによりも、オレは酒もタバコもドラッグもしない。そういうのも関係していると思うね。 それじゃあ子供時代のマーキーはどんなカンジだった? いつも興奮していて集中力がなかったよ。俗に言うADDの障害を抱えていたんだと思う。しかし当時はそんな病気は認識すらされていなかった。だから、そんなことは露知らずの教師たちに毎日ひたすら叱られていたよ。それから両親はオレに学校を卒業して欲しいと思っていたから、その気持ちには応えたね。高校時代は予備校と夏期講習に通ったんだ。だからその2ヶ月は大変だったが、それでも逆に考えると1年のうち10ヶ月は遊び惚けることができたということだからね。とにかく高校も無事卒業できたし、大学にも入れた。だがオレはその頃から、大学よりも音楽の道に進みたいと思っていたんだ。実際、オレはDUSTというバンドを10年生の時に始めていた。そしてそれが解散した後に、オレはニューヨークへ引っ越したんだ。 クルマいじりが趣味らしいけれど、自慢の一品は? 1960年代のTV番組『グリーン・ホーネット』で実際に使われていたクルマ「ブラック・ビューティー」が最もお気に入りだ。自分で一から改造しているくらいだからね。5台ほどのクルマを友人たちと一緒に改造したね。 ところで昨日はスシを食べに行ったらしいね。 15貫くらい食べたかな。アレはなんて言うんだ……タマロ? タムロ? ああ、マグロのことかな? それの、脂っこいヤツ…… トロ? そう、それだ。アレは最高だね。大好きだよ。どんどん皿が積み重なっていった。オレたちは回転寿司に行ったんだが、アレが大好きなんだ。 時代に名を残すパンクバンドは“短命”なイメージがあるけれど、ラモーンズはその中でも例外なほど長く続いた。なぜだと思う? ラモーンズはとても人気があったんだ。ファンの需要があったからこそ長く続けられた。多くのパンクバンドが仲違いなどで空中分解してしまったり、ダンスやディスコへ移行してしまったが、オレたちはずっとパンクロックを続け、ツアーもレコーディングもやめなかった。とにかくパンクロックにとても誠実なバンドだったんだ。だからオレが思うに、このバンドにはなにか特別な使命みたいなモノがあったんだろう。 NYとラモーンズとのあいだの関係性を語るとしたら? NYはペースのとても速い巨大な都市だ。止まることもなければ、眠ることもない。とにかくなんでもあるし、とにかくうるさい。ラモーンズはまさにそういったNYを体現していたバンドだったんだ。それは歌詞やエネルギーとして現れていた。そうしたモノを人々はキャッチして、そして気に入ってくれたんだと思う。 それじゃあ最後に今回トミーとコラボすることになった経緯を聞かせて。 彼がブランドを立ち上げる前からオレたちは知り合いで、もうかれこれ23年来の仲なんだ。今回のカプセル・コレクションでは、ジャケットとTシャツとジーンズのデザインに関わった。特にジャケットはほぼオレがデザインしたんだ。ポイントはブラックとシルバーでまとめているという点で、ポケットにはスタッズが取り付けられていて特徴的だ。やりすぎ感もなく、ちょうどイイカンジに仕上がっている。そして革を触ってもらうと分かると思うが、とても柔らかいんだ。だから時間をかけてわざわざ着崩す必要がない。ジーンズに関してはポケットにスタッズがついていて、ゼブラのラインも入っている。Tシャツのデザインは、70年代NYのパンクシーンのバンドをカバーしていた雑誌「Rock Scene」から引用した。この雑誌はBrondyやTalking Heads、あるいはRamonesといった当時の連中をフィーチャーしていた。トミーとはこういった要素を統合したラインを作ろうと話し合い、それが今回実現したんだ。 今回のHILFIGER DENIMによる “Marky Ramone The Capsule Collection” の詳細は以下でチェック。 http://www.hilfigerdenim.com/#/markyramone/chapter1/ ![]()
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