GETTING OVER THE SIN OF ONAN

オナンの罪を乗り越えて

INTERVIEW AND PHOTO BY TOMOKAZU KOSUGA



誰しもがいつの間にか自然と覚え、その行為の罪深さに思い悩み、そしてオトナになるきっかけを与えてくれる行為。まさに人が持って生まれる原罪の1つとして数えてイイであろう、それこそ“オナニー”だ。この語源を調べてみると、『旧約聖書』に出てくるオナンという1人の男に行き着く。彼は早死にした兄の代わりに兄の嫁と子供作りを強要させられたが、“そんなコトしたらオレが遺産引き継げないじゃん!”と思い、思わず世界初の膣外射精。それを知った神様の逆鱗に触れ、彼は敢えなくブチ殺されてしまう。つまりオナニーってのは元来、“受精しない性行為”を総じてそう呼んだってコトだ。この定義に従うと、今この瞬間にも繰り広げられているであろう世の中に溢れかえる腐るほどのカップルが織り成すセックスだって93.6875%はオナニーなんだから、なんとも罪深い世の中になったモンだ。さすがの神様もコレにはボロ泣きしてるコトだろうぜ。

そんな罪深い行為の“ソロプレイ”なんて言ったら、“罪深さ選手権”堂々のNo.1間違いナシ。しかし、なにをしてもビクともしないような大岩のごとき世間一般のそうした認識もなんのその、オレたちの常識をはるかに越えた大会を催している連中がこの世にいる:それこそ、世界オナニー選手権“マスターベーターソン”。ああ、そうだ。今キミがアタマの中で想像したままの内容だと思ってくれたらそれでイイ。この大会は3部門あるんだが、そのうちの『耐久部門』で今年5月に2連覇を樹立したのが日本人で、しかもその記録が10時間にも及ぶタイムだと言うから、オレは自分の耳とムスコを疑った。その男、佐藤雅信氏はアダルトグッズ大手のTENGA社に所属。オナンの罪を乗り越えたその先で彼らが目指すゴールとはなんなのか。男なら誰しもが気にせずにいられないこの男の成した偉業と、彼を魅了して止まない『TENGA』の魅力について今回Viceが訊いてきた。


Vice:まずは誰もが耳を疑うであろう、いわゆる“世界オナニー選手権”について説明してもらえるかな。
佐藤雅信:
大会の名称を“マスターベーターソン”と言い、コレは“マスターベーション”と“マラソン”を足して出来た造語ですね。アメリカのサンフランシスコで活動するNPO団体、CenterForSex&Cultureが約10年ほど前から始めた“オナニーに対するタブーをなくすためのチャリティーイベント”です。この大会では、競技種目として“耐久部門/飛距離部門/回数部門”の3種目があります。会場では男女交えて競技が行われますが、タイムを競い合うのは同性同士です。去年が来場者含めて200人ほどで、今年が300人ほどでした。

その大会でどんな記録を樹立したのかな?
今年の5月2日に行われた第9回の大会で、僕は耐久部門を2年連続で優勝しました:今回の記録が9時間58分、そして前回が9時間33分。

うわっ、なにそのトンでもない記録。その記録ってのは“イカずにいられるタイム”?それとも“とにかくボッキし続けられるタイム”?
この競技で審査されるのは“ボッキを維持していられる時間”ですね。なので、別にナニをシゴいてなくてもイイんですよ。とにかく自分を高めたままでいられればなんでもイイんです。チクビを触っていてボッキしていられるならそれでもOKですし、とにかく自分なりの性感帯をイジることで感じ続けていられればイイ。

じゃあボッキさえ持続していられれば何回イッてもイイんだ?
イクのは自由です。実際、僕も今回は1回イキました。前回は1回もイカなかったんですが、今回はハーフタイムで1回イッとこうと思い、5時間ほど経った辺りで1回イキました。

何事にもリフレッシュは大切だからね。それにしても出したい時に出せるってことは、完全に自分でコントロールできるってこと?
そうですね。基本的に僕は遅漏なんですが、去年くらいから少しずつコントロールが出来るようになってきたんです。

コントロールできるようになったキッカケは?
要は“遅漏=感じにくい”ということなんですが、そんな僕がオナニーグッズの『TENGA』を使い始めたら治ってきたというか。『TENGA』はもう3、4年使っていますが、自分なりに実感できるほどの効果を感じています:『TENGA』には大きく3つのタイプに分かれていて、締め付けのキツい“BLACKTENGA”、逆にユルい“WHITETENGA”、それから一般タイプの“REDTENGA”と色々揃っていますから、例えば僕のように遅漏の人なら最初はBLACKを使って、それからRED、WHITEと少しずつ移行していくと、ユルい刺激にも段々と感じられるようになっていくんです。その恩恵を僕も受けたと言いますか。実際、泌尿器科の先生方が遅漏の治療や射精障害の治療に『TENGA』を使おうとしています。

じゃあ大会へ持っていったのも『TENGA』シリーズ?
そうですね、大会へ持って行ったのはすべて『TENGA』のラインナップでした。タマゴ型シリーズ『EGG』はもちろん、カップのタイプも10種類ほど持っていきました。

もちろん競技中は途中で休憩するんだよね?
今回はまったく取りませんでした。ルール上は1時間に5分だけ休憩が取れることになっていますが、休憩時間は記録に加算されないので、休憩を取れば取るだけ記録も伸びないんです。前回は3回休憩を取りましたが、今回は限界にチャレンジする意味合いも含めて1度も取りませんでした。トイレにも行きませんでしたから。

えっ、今の聞き間違いだと思うけど……「トイレに行かなかった」って言った?
ハイ、行ってません。だからホントにブッ通しです。水分は摂りますが、トイレに行きたくなかったので少しずつしか摂りませんでした。

まさにプロ意識だね。それで、大会に出場しようと思ったキッカケは?
1つは、オナニーが好きだというコト。もう1つは大会の趣旨に賛同したからですね。オナニーをよりポジティブに捉えようとする大会のコンセプトと自分の20年に渡るオナニー人生がとてもリンクしたんです。それから自分は5歳でオナニーを始めたので、去年の初参加の時点でもはや20年選手だったワケです。それで、そろそろ一旗揚げたいというか、自分の好きなオナニーでなにか面白いことが出来たらイイなと思っていたら、或る日たまたまこの大会のことを知って「面白いな」と。自分ならイイトコまでイケるんじゃないかと思ったんです。







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